講演情報

[O07-01]地球温暖化による表面熱収支の変化★招待講演

*河宮 未知生1 (1.海洋研究開発機構)

キーワード:

地球温暖化、放射収支、フィードバック、二酸化炭素

地球表層における放射収支は、太陽から届くエネルギーと地球から出ていくエネルギーのバランスで成り立っている。太陽から届くエネルギーのうち、約30%は雲や氷雪面によって反射されるが、残りの約70%は大気や地球表面に吸収され、地球を加熱することになる。温められた表面は赤外線を放射し、この一部は直接宇宙へ逃げるが、多くは大気中の二酸化炭素などの温室効果ガスに吸収され、再び地球表面や宇宙へ向かって放射される。定常状態ではこの入射と出射は均衡するが、現在は温室効果ガスの増加により、宇宙へ逃げるエネルギーが減少し、地球表面に熱が蓄積されるエネルギー不均衡が生じている。これが地球温暖化である。講演では、二酸化炭素濃度の増加をきっかけとして大気中の水蒸気が増えさらに温暖化を促進する水蒸気フィードバックなど、さまざまなフィードバックプロセスも紹介して、地球温暖化に関する素過程の理解増進に貢献したい。