講演情報
[O07-02]地球温暖化に伴う日本の気候変化の概要と地表面熱収支を介した積雪減少の局地気象への影響★招待講演
*川瀬 宏明1、野坂 真也1 (1.気象庁気象研究所)
キーワード:
地球温暖化、積雪変化、地表面熱収支、地域気候モデル
地球の放射収支の変化によって生じる地球温暖化は、世界規模で気温や降水、降雪・積雪を変化させる。日本でも地球温暖化に伴い、既に気温が上昇し、過去になかったような猛暑や大雨が発生している。今後、地球温暖化が進行するとさらなる極端な気象の増加が予測される。本発表では、将来予測される日本の気候変化の概要を紹介する。特に、日本の雪の変化に焦点を当ててお話し、将来の積雪変化が地表面熱収支を通じて、局地的な気象に及ぼす影響を紹介する。
日本海側では過去から現在にかけて有意な積雪減少が観測されている。積雪の減少は西日本ほど大きく、北日本では小さい。また、気象モデルを用いたシミュレーションから、山岳域での積雪減少は平野部ほど顕著ではないことが分かっている。今後、温暖化がさらに進行すると、山岳域を含めて年最深積雪が大きく減少する予測となっている。
冬季積雪のある地域では、太陽からの光を反射し、地表面が暖まりにくい。その結果、地表面付近は放射冷却によって冷えて強い安定層(接地逆転層)が形成される。安定層の中では風が弱く、さらに地表面の冷却を促進する効果がある。一方、地球温暖化によって積雪がなくなり地表面が露出すると、地面に太陽の熱が入り地表面が加熱される。その結果、気温が急速に上昇し、強い安定層が崩れる。それに伴い、地上付近の風が強まることが高解像度のシミュレーションから明らかになった。この結果は、地球の放射/熱収支によって生じた地球温暖化が、新たな放射/熱収支の変化を生み出し、局地的な気象を変える可能性を示唆している。
日本海側では過去から現在にかけて有意な積雪減少が観測されている。積雪の減少は西日本ほど大きく、北日本では小さい。また、気象モデルを用いたシミュレーションから、山岳域での積雪減少は平野部ほど顕著ではないことが分かっている。今後、温暖化がさらに進行すると、山岳域を含めて年最深積雪が大きく減少する予測となっている。
冬季積雪のある地域では、太陽からの光を反射し、地表面が暖まりにくい。その結果、地表面付近は放射冷却によって冷えて強い安定層(接地逆転層)が形成される。安定層の中では風が弱く、さらに地表面の冷却を促進する効果がある。一方、地球温暖化によって積雪がなくなり地表面が露出すると、地面に太陽の熱が入り地表面が加熱される。その結果、気温が急速に上昇し、強い安定層が崩れる。それに伴い、地上付近の風が強まることが高解像度のシミュレーションから明らかになった。この結果は、地球の放射/熱収支によって生じた地球温暖化が、新たな放射/熱収支の変化を生み出し、局地的な気象を変える可能性を示唆している。
