講演情報

[O09-P11]泥ターゲットへの衝突でできる地形★招待講演

*鈴木 絢子1、熊谷 一郎2、栗田 敬3 (1.東洋大学、2.明星大学理工学部、3.東京科学大学 地球生命研究所)

キーワード:

火星、衝突クレーター、衝突実験

火星の多くの衝突クレーターは、月や水星で観察される衝突クレーターとは異なる様相のエジェクタ堆積物を持つことで知られており、流動化エジェクタクレーターと呼ばれている。リムから離れたところに連続エジェクタの厚い部分があること、衝突前からあったと考えられる丘などを連続エジェクタが避けて回り込んでいること、連続エジェクタ領域が水星に比べて広いことなどから、衝突によって放出されたエジェクタが何らかの要因によって流動化し、地面を這う重力流として堆積したと考えられている(e.g., Carr et al.,1977)。しかしその要因が何であるかは明らかになっていない。火星の流動化エジェクタクレーターの形成過程を明らかにすることは、衝突物理学の興味に留まらず、火星の古気候を制約することにつながる。
 大気圧下での自由落下による低速度衝突実験では、泥ターゲットの深さ(高田ほか, 2002)や粘性(鈴木ほか, 2024)によって、地形ができるときとできないときがあることがわかっている。本講演では、基盤材の反発係数とエジェクタカーテン角度に注目し、できる地形の違いを示す。