講演情報
[PPS03-P07]D型候補地球近傍小惑星 162998 (2001 SK162) の可視測光観測: 次期サンプルリターンミッションに向けて
*関口 朋彦1、竹中 蒼弥1、高木 聖子2、土井 知也2、紅山 仁3、巽 瑛理4、de Leon Julia4 (1.北海道教育大学、2.北海道大学、3.Observatoire de la Côte d'Azur、4.Instituto de Astrofísica de Canarias)
キーワード:
近地球小惑星、可視光測光観測、サンプルリターンミッション、D型小惑星
近赤外線分光観測からD型小惑星であることが示唆されている小惑星 162998 (2001 SK162) を北海道大学ピリカ望遠鏡を用いて可視測光観測を行った。BVRI測光観測によってもD型と分類されることがわかった。特にD型の中でも特に長波長側で反射率が比較的大きな"赤い"Z型と考えられる。日本の次期サンプルリターンミッションに向けて探査候補となりうる小惑星であることが検証された。
JAXAによる次期小天体サンプルリターン探査ミッションの候補の一つとして,彗星活動度の低い彗星核,あるいはD型小惑星が挙げられている。彗星核は固体のH2Oのみならず,様々な炭化水素,有機物で構成され,アミノ酸をも保持していることが期待される。そしてD型小惑星はもっとも彗星核に似た組成であることが期待されている。しかしながらD型小惑星は主に木星トロヤ群といった遠方の小惑星に多く,サンプルリターンを行うことは容易ではない。近日点距離が 1 (+/-0.1) au, 軌道傾斜角が10°より小さな値を持つものにしぼれば,既知の存在数はひじょうに限定的である。
我々は2025年に10月初旬にV19等程になることが期待された近地球小惑星 162998 (2001 SK162) の可視測光観測を北海道大学附属天文台1.6mピリカ望遠鏡を用いて遂行した。Bessel (Johnson "BV" Kron-Cousins "RI")フィルターによる観測結果を Pann-STARRSフィールドカタログを用い,等級変換を行い,最終的にはSDSSフィルターシステム(griz)等級を求めた。gバンドで規格化し,反射率を求めた結果,162998 (2001 SK162) の相対反射率はD型小惑星の特性を示し,長波長側では,D型の平均値よりも大きな反射率を示すZ型に近いものであることがわかった。
また同時期に10.4mカナリア大望遠鏡 (Gran Telescopio Canarias) で行われた可視分光観測結果とも整合的な結果であり,
小惑星表層は,D型の性質を持ちつつ,宇宙放射線/太陽風による宇宙風化の影響を受けた結果である可能性も示唆される。有機物や含水鉱物を含む天体であることが期待でき,次期探査候補としてなるうる結果を得た。
JAXAによる次期小天体サンプルリターン探査ミッションの候補の一つとして,彗星活動度の低い彗星核,あるいはD型小惑星が挙げられている。彗星核は固体のH2Oのみならず,様々な炭化水素,有機物で構成され,アミノ酸をも保持していることが期待される。そしてD型小惑星はもっとも彗星核に似た組成であることが期待されている。しかしながらD型小惑星は主に木星トロヤ群といった遠方の小惑星に多く,サンプルリターンを行うことは容易ではない。近日点距離が 1 (+/-0.1) au, 軌道傾斜角が10°より小さな値を持つものにしぼれば,既知の存在数はひじょうに限定的である。
我々は2025年に10月初旬にV19等程になることが期待された近地球小惑星 162998 (2001 SK162) の可視測光観測を北海道大学附属天文台1.6mピリカ望遠鏡を用いて遂行した。Bessel (Johnson "BV" Kron-Cousins "RI")フィルターによる観測結果を Pann-STARRSフィールドカタログを用い,等級変換を行い,最終的にはSDSSフィルターシステム(griz)等級を求めた。gバンドで規格化し,反射率を求めた結果,162998 (2001 SK162) の相対反射率はD型小惑星の特性を示し,長波長側では,D型の平均値よりも大きな反射率を示すZ型に近いものであることがわかった。
また同時期に10.4mカナリア大望遠鏡 (Gran Telescopio Canarias) で行われた可視分光観測結果とも整合的な結果であり,
小惑星表層は,D型の性質を持ちつつ,宇宙放射線/太陽風による宇宙風化の影響を受けた結果である可能性も示唆される。有機物や含水鉱物を含む天体であることが期待でき,次期探査候補としてなるうる結果を得た。
