講演情報
[PPS12-P03]D型小惑星起源とされるTardaおよびTagish Lake隕石中の不溶性有機物の化学構造と変成過程
*米田 謙治1、Kennard Immy2、癸生川 陽子1、Chan Queenie3、Zolensky Queenie4 (1.東京科学大学、2.インペリアル・カレッジ・ロンドン、3.ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ、4.NASAジョンソン宇宙センター)
キーワード:
隕石、有機物
隕石は太陽系形成初期の情報を保持しており、隕石の分析は、太陽系誕生から約46億年にわたる進化過程を理解する上で重要な手がかりを与える。本研究では、隕石に含まれる有機物を分析し、太陽系内の有機物の化学進化過程を解明することを目的としている。特にC型小惑星よりも遠方の低温領域起源であるD型小惑星由来と考えられているTarda隕石とTagish Lake隕石に着目し,有機物の大部分を占める不溶性有機物(IOM)の化学構造や変成度合いを分析した。
Tarda隕石からHF/HCl法を用いてIOMを抽出した。Tagish Lake隕石については,開放系/閉鎖系における水熱実験を行った試料についてもIOMを抽出した。抽出したIOMに対し、顕微赤外分光、顕微ラマン分光、走査型透過X線顕微鏡を用いた X 線吸収端近傍構造(STXM/XANES)分析を行った。
その結果,Tardaの方がTagish Lakeよりも変成を受けていないことがわかった。ラマンスペクトルからは,Tagish Lakeの変成実験からは,開放系の方が閉鎖系よりも変成が進んだことがわかった。C,N-XANES分析からは,Tarda IOMはカルボキシ基や窒素を含む官能基が豊富であり,Tardaが始原的なD型小惑星由来の特徴を持つ事が裏付けられた。
Tarda隕石からHF/HCl法を用いてIOMを抽出した。Tagish Lake隕石については,開放系/閉鎖系における水熱実験を行った試料についてもIOMを抽出した。抽出したIOMに対し、顕微赤外分光、顕微ラマン分光、走査型透過X線顕微鏡を用いた X 線吸収端近傍構造(STXM/XANES)分析を行った。
その結果,Tardaの方がTagish Lakeよりも変成を受けていないことがわかった。ラマンスペクトルからは,Tagish Lakeの変成実験からは,開放系の方が閉鎖系よりも変成が進んだことがわかった。C,N-XANES分析からは,Tarda IOMはカルボキシ基や窒素を含む官能基が豊富であり,Tardaが始原的なD型小惑星由来の特徴を持つ事が裏付けられた。
