講演情報
[U07-09]人為起源の気候変動にともなう海洋生態系変化★招待講演
*河宮 未知生1、Park Kyungmin1 (1.海洋研究開発機構)
キーワード:
気候変動、海洋生態系、黒潮族流、海洋熱波
人為起源の気候変動の海洋への影響が顕在化しており。現在までに、海水温の上昇や海洋酸性化が進み、サンゴの白化などで気候変動の生物影響が確認されている。一方で、2010年代までは気候変動により減少する一方と考えられてきた海洋一次生産は、近年の数値モデルの発達により増加する可能性もしばしば指摘されるようになってきており、研究者間での見解の相違がむしろ広がっている。また、近年報告が増えている海洋熱波については、その生態学的影響は緒に就いたばかりである。日本近海でも、2023年から2024年にかけて黒潮続流の極端な北上が顕著な海洋熱波をもたらし、水産業に多大な影響をもたらしている。こうした北上が、一時的な現象なのか、気候変動によりその頻度を増すのか、また頻度が増した場合の生態学的影響はどういったものか、など、解明すべき問題は多い。近年では、気候変動予測データセットの充実に伴い、こうした問題への取り組みが可能になってきている。講演では、こうした海洋生態系の現状を俯瞰し、今後重要になるであろう課題について概観する。
