講演情報
[U15-P13]被災・復旧データに基づく史跡等の災害リスク評価システム
*上椙 英之1,2、三谷 直哉1,2、馬場 基2 (1.文化財防災センター、2.奈良文化財研究所)
キーワード:
文化財防災、災害リスク評価、RAG、史跡、名勝、天然記念物
近年、豪雨・地震等の大規模災害が頻発し、史跡・名勝・天然記念物の被害把握と復旧計画の迅速化が課題である。一方で全国の記念物を対象にリアルタイム観測データを整備することは難しく、被災後対応や予算要求の根拠整理(文献探索・説明資料作成)は担当者の経験に依存しがちである。
近年、豪雨・地震等の大規模災害が頻発し、史跡・名勝・天然記念物の被害把握と復旧計画の迅速化が課題である。一方で全国の記念物を対象にリアルタイム観測データを整備することは難しく、被災後対応や予算要求の根拠整理(文献探索・説明資料作成)は担当者の経験に依存しがちである。
本研究は、既存の決定木/ランダムフォレスト等によるリスク推定に、(1)根拠箇所をページ付きで提示する文献検索、(2)適用条件付きの対策カタログ、(3)脚注の自動検査を組み合わせ、対話入力から根拠付きレポート(PDF/HTML)までを一気通貫で生成するシステムを構築した。数値(復旧費用期待値・高額化確率等)は構造化DBと学習済みモデルの推論結果のみを採用し、文章生成は取得した根拠範囲の要約・構造化に限定することで、ねつ造を抑制した。さらに説明可能性として、主要因(影響の大きい要因)を順位付きで出力する。運用負荷を抑えるため、文献は本文(抄録+章節)を中心に章節/段落単位で分割し、利用者が参照する「印刷ページ」情報を保持した。試作コーパスとして、仙台城跡東日本大震災復旧事業報告書8冊、特別史跡大野城跡整備事業(平成15年7月豪雨)2冊、令和2年7月豪雨文化財復旧記録集1冊の計11冊を投入し、RAG用に4,094チャンクを作成した。対策カタログは183件(引用229件)を抽出し、豪雨・洪水・土砂・地震の4災害を対象に、災害規模(連続雨量・震度)別のリスク見通し、主要因、適用条件付きの対策候補を根拠ページ付きで提示できることを確認した。
今後、記念物マスタ(立地・斜面近接・近接水系距離・構造材・劣化等)と復旧費用データの拡充、OCRを含む文献範囲の拡大により、全国規模での意思決定支援に展開する。
近年、豪雨・地震等の大規模災害が頻発し、史跡・名勝・天然記念物の被害把握と復旧計画の迅速化が課題である。一方で全国の記念物を対象にリアルタイム観測データを整備することは難しく、被災後対応や予算要求の根拠整理(文献探索・説明資料作成)は担当者の経験に依存しがちである。
本研究は、既存の決定木/ランダムフォレスト等によるリスク推定に、(1)根拠箇所をページ付きで提示する文献検索、(2)適用条件付きの対策カタログ、(3)脚注の自動検査を組み合わせ、対話入力から根拠付きレポート(PDF/HTML)までを一気通貫で生成するシステムを構築した。数値(復旧費用期待値・高額化確率等)は構造化DBと学習済みモデルの推論結果のみを採用し、文章生成は取得した根拠範囲の要約・構造化に限定することで、ねつ造を抑制した。さらに説明可能性として、主要因(影響の大きい要因)を順位付きで出力する。運用負荷を抑えるため、文献は本文(抄録+章節)を中心に章節/段落単位で分割し、利用者が参照する「印刷ページ」情報を保持した。試作コーパスとして、仙台城跡東日本大震災復旧事業報告書8冊、特別史跡大野城跡整備事業(平成15年7月豪雨)2冊、令和2年7月豪雨文化財復旧記録集1冊の計11冊を投入し、RAG用に4,094チャンクを作成した。対策カタログは183件(引用229件)を抽出し、豪雨・洪水・土砂・地震の4災害を対象に、災害規模(連続雨量・震度)別のリスク見通し、主要因、適用条件付きの対策候補を根拠ページ付きで提示できることを確認した。
今後、記念物マスタ(立地・斜面近接・近接水系距離・構造材・劣化等)と復旧費用データの拡充、OCRを含む文献範囲の拡大により、全国規模での意思決定支援に展開する。
