講演情報
[2A12]担持Ru触媒上でのワンポットエピ化反応による希少糖類縁体合成に関する反応機構の検討
○佐藤 圭1、山本 純平1、藪下 瑞帆1、中川 善直1、冨重 圭一1 (1. 東北大学大学院工学研究科)
キーワード:
biomass、rare sugar、epimerization
我々は昨年、1-O-メチル-β-D-グルコピラノシド(MeGlc)に対して、水中・水素加圧条件でグラファイト担持Ru触媒を作用させると、3位のエピ化が選択的に進行すること報告した。本研究では、反応機構と反応位置選択性の要因を明らかにするために同位体標識実験や速度論的解析等を行った。重水中では反応速度が低下した。また、MeGlc中のCHnOH部位(n=1-2)について、3位でのH-D交換速度が最も速く、これが高い位置選択性の原因の1つであることが示唆された。