講演情報
[2B13]低温でのRu/La2Ce2O7触媒を用いたケミカルルーピング法によるメタンドライ改質
○嘉山 尚来1、Kang Keke1、比護 拓馬1、Sampson Clarence1、関根 泰1 (1. 早稲田大学)
キーワード:
Chemical looping、Methane dry reforming、Ru catalyst
メタンの化学ループ乾式改質(DRCL)は、炭素を主成分とする2つの温室効果ガス、メタンと一酸化炭素を利用し、合成ガスを製造する有望な方法であり、燃料の代替品として応用できる。ルテニウムは、メタンの活性化に適したプロモーターとしての可能性を秘めており、これを担持したRu/La2Ce2O7は酸化ステップで優れた性能を示した。TPR試験から、反応開始温度は545 Kであることが示唆された。安定性試験では、触媒上の炭素を除去する効率的なブードワール反応と格子酸素の再生により、安定した反応性を示した。全体的な優れた性能は、酸素担体とドープされた金属との間の強い金属-担体相互作用(SMSI)効果によるもので、その結果、界面にRu-O-Ce結合が形成された。SMSI効果は、ルテニウム粒子を固定し、系の安定性をもたらし、これらのRu-O-Ce結合はイオン伝導を促進し、メタンの反応性を高めた。