実行委員長ご挨拶

第82回分析化学討論会開催ご挨拶


第82回分析化学討論会

実行委員長 山本 博之


量子科学技術研究開発機構
量子ビーム科学部門


 未曾有のコロナ禍の中、私たちは2019年9月千葉大学にて開催された第68年会以降、直接相対して議論を行うことがかなわなくなっています。もちろんその間、各実行委員会の先生方のご尽力や参加の皆さまのご協力によりオンラインなど様々な形で年会・討論会が成功に導かれ、学会における新たな可能性を拓いたことは心より敬意を表すべきものであり、感謝の念に堪えません。

 しかしながら同時に私たちは、皆さまと直にお目にかかることの意味と重要性に気づかされることも少なからずあったように思います。仲間を目の前にしながら議論をし、新たな知己を得、たわいもない話の中から学術の本質に迫るヒントを探り、さらには相手方の人となりを理解しながら一緒に研究を始めようとすることなどなど、そこには人と人とが直接出会うことによる「オンラインとは異なる形の人間関係」があり、重要な何かが隠されていることを、今となっては若干の懐かしさとともに感じる方々も数多くおられるのではないでしょうか。

 現在、実行委員会では第82回分析化学討論会をどのような形式で開催するか、大変悩みながら検討を続けています。「対面で行うこと」の意義を改めて認識しつつ、コロナ禍の中における医療や社会の状況にも目を配りながら最終的な判断に向け準備を進めたいと思います。皆さまにご迷惑をおかけすることは本意ではありませんが、開催日程が近づいてからの判断となることも想定されます。その際には可能な限り早くこの討論会web pageにてお知らせいたしますので、どうぞよろしくご理解の程、お願い申し上げます。

 今回開催が予定されている茨城大学水戸キャンパスは、茨城県水戸市、東京駅より約100km北東に位置します。品川駅・東京駅より特急で一時間半ほどのこの地は、日本三大名園である偕楽園の他、1841年に開校し、当時としては珍しく自然科学の教育も行われていた弘道館が置かれるなど、私たちが「討論」を行うにふさわしい文化と教育の礎の一端を担ってきた場所でもあります。

 このような地で、皆さまと直接お目にかかり、議論と親交を深めることを心より楽しみにしています。数多くの皆さまにご参加いただければ幸いです。

2021年12月10日 記