講演情報

[4Yin-A-21]因果探索手法を用いた企業理念浸透におけるメカニズムの考察

〇柴野 赳雄1 (1. 日野自動車株式会社)

キーワード:

企業理念、企業風土、LiNGAM、因果探索手法、理念浸透

当社におけるエンジン認証に関する不正の公表後、日本企業の多くで不正や不祥事が明らかになり、社会的な問題となっている。不正や不祥事の主な原因は企業風土に起因しており、多くの日本企業は、旧態依然とした企業風土を変革するために、企業の存在意義を表す企業理念を制定し、その浸透に努めている。しかし、企業理念を掲げるだけではなく、浸透活動を継続的に実施することが必要である一方、有効な施策が分からず、またその効果も遅延して現れることから、困難な状況に直面しているのが現状である。本報では、機械学習における因果探索手法を用いて、企業理念浸透におけるメカニズムを考察した。本研究において、機械学習の因果探索手法であるDirect LiNGAMを用いて、自社のパルスサーベイのデータの解析を実施した。解析の結果、各従業員が企業理念を実践するためには、マネジメント層の率先垂範が重要であると分かった。また、マネジメント層が個々の従業員を認知し、存在承認することが、企業理念浸透の起点であると分かった。今後も、継続して企業理念浸透に向けた施策を行い、企業変革を目指していく。