講演情報

[16p-A33-12]スピン波のカオス的干渉のその場制御を用いた高精度カオス時系列予測

〇並木 航1、西岡 大貴1、野村 優貴2、山本 和生2、寺部 一弥1、土屋 敬志1 (1.物質・材料研究機構、2.ファインセラミックスセンター)

キーワード:

リザバーコンピューティング、スピン波、固体電解質

物理リザバーコンピューティングは、学習コストが小さく高速処理が可能なリザバーコンピュ ーティングを高次元空間への非線形写像能力をもつ物理デバイスで行う人工ニューラルネットワークである。本研究では、物理デバイスとして固体電解質を用いてスピン波をその場制御できる酸化・還元デバイスを作製した。各電圧状態において実現されるスピン波の異なるカオス的干渉状態から成るリザバー状態を用いて、Mackey-Glass 方程式で記述されるカオス時系列予測タスクを実施した。本研究の結果は、従来の物理リザバーと比較して極めて高いだけでなく、時系列予測のためのシミュレーションモデルの性能に匹敵する性能を得ることに成功した。

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