講演情報

[22a-12E-5]BNCTのためのTl添加Cs3Cu2I5シンチレータの育成およびガンマ線検出器の開発

〇(D)浦野 雄介1,2、黒澤 俊介2,3,4、山路 晃広2,3、吉川 彰2,5、Wu Yuntao6 (1.東北大工、2.東北大金研、3.東北大NICHe、4.大阪大レーザー研、5.(株) C&A、6.上海ケイ酸塩研究所)

キーワード:

BNCT,ハロゲン化物シンチレータ,シンチレーション検出器

BNCTでは、治療中の患部から放出される即発ガンマ線(478 keV)を計測する手法が開発されている。治療現場では、511 keVの消滅ガンマ線や熱中性子などのバックグラウンドが高く、478 keVと511 keVの弁別には高いエネルギー分解能を示すシンチレータが要求される。そこでわれわれは、発光量98,200 光子/MeV、エネルギー分解能3.3 % (662 keV, FWHM)といった優れた特性を有するTl添加Cs3Cu2I5(Tl:CCI)に着目した。本講演では、Tl:CCIの育成およびBNCT模擬実験の結果について報告する。