講演情報

[22a-12E-7]YAP:Ce粉末およびYAP:Ce膜の作製と特性評価

〇阿部 貴美1、齊藤 亮太1、柏葉 安宏2、長田 洋1 (1.岩手大学、2.仙台高専)

キーワード:

YAP:Ceシンチレータ,ZnO-UVセンサ

YAP:Ce単結晶は波長約360 nmにシンチレーション発光ピークを有しており、この発光ピークはZnO-UVセンサの光導電スペクトルのピークとほぼ一致している。我々は光導電型ZnO-UVセンサとYAP:Ce単結晶を組み合わせたYAP:Ce/ZnO素子がX線検出器として動作することを報告しているが、YAP:Ce単結晶とUVセンサに距離があるためUV光の減衰が課題であった。本研究では、この欠点を改善するため、YAP:Ce単結晶をYAP:Ce膜に置き換えることを試みた。溶融塩法によってCeドープ量の異なるYAP:Ce粉末を合成して最適なCeドープ量を検討したのち、このYAP:Ce粉末を紫外線透過樹脂に分散してYAP:Ce膜を作製し、X線を用いてこれらのシンチレーション特性を評価した。