講演情報

[22p-12C-7]IDTの差動励起による電磁波を抑制したSAW生成

〇太田 俊輔1,2、岡崎 雄馬2、中村 秀司2、大江 武彦2、Sellier Hermann3、Bauerle Christopher3、金子 晋久2、小寺 哲夫1、高田 真太郎2,4 (1.東工大、2.産総研、3.Inst. Neel、4.阪大理)

キーワード:

表面弾性波,IDT,電磁波クロストーク

表面弾性波(SAW)は、スピントロニクス、量子音響学、電子量子光学など様々な分野の研究で大きな可能性を秘めているが、SAW生成信号に付随して周辺回路から発生する電磁波がしばしば大きなハードルとなっている。ここでは、IDTを差動励起することで、全方向において電磁波を90%以上抑制しながらSAWを発生させることに成功した。この成果は、SAWシステムの動作限界を克服し、スケーラビリティを向上させるものであり、幅広い研究分野において、SAWを用いたアプリケーションの開発を促進するものと期待される。