講演情報
[22p-13P-9]銅イオン伝導性高分子電解質を用いたGe増感型熱利用電池における律速過程の特定
玉木 健太1、〇松下 祥子1,2 (1.東工大物質、2.(株) elleThermo)
キーワード:
熱エネルギー変換,ゲルマニウム,電気化学
我々は200℃未満の排熱を利用することを目的に, 半導体増感型熱利用電池(STC)の研究を行っている. STCは色素増感型太陽電池における色素の光励起電荷を半導体の熱励起電荷に置き換えた構造であり, 熱励起電荷が電解質の酸化還元を引き起こすことで発電を行う. これまでに複数の系で発電が確認されているが, Ge電極/銅イオン含有有機電解液/FTO電極の系にて, 80℃での良好な発電が確認された. しかし本系は研究の初期段階にあるため, 材料設計の指針が未だ明確になっていない. そこで定常分極測定を始めとする複数の電気化学測定を用いて本系の律速過程の特定を行った.