講演情報

[22p-22C-4]カーボンナノチューブ透明電極を用いた有機薄膜太陽電池

〇松尾 豊1,2 (1.名大院工、2.未来機構マテイノベ研)

キーワード:

カーボンナノチューブ,有機太陽電池,モジュール

近年、カーボンニュートラルの実現に向け、太陽光発電技術の研究が進展しており、有機薄膜太陽電池(Organic Photovoltaics : OPV)は軽量で曲げられる次世代太陽電池として注目されている。従来の無機系太陽電池にはないユニークな特長を持ちながらも、電極に金属類を使用するためにコストや耐久性の面で課題を残している。これらの課題を解決すべく、金属電極の代わりにカーボンナノチューブ(Carbon Nanotubes : CNT)電極を用いたOPV(CNT-OPV)の作製が報告されているが、まだ実験室規模を抜け出していなかった。そのため、我々はCNT-OPVの実用化に向け、従来のセルサイズからスケールアップさせたセミモジュールの作製に挑戦した。本講演ではその結果と共に、CNT-OPVの展望について論じる。