講演情報

[23a-11F-5]平行に並んだ複数の銀ナノワイヤーナノ間隙における表面増強ハイパーラマン光の発生と伝搬

〇伊藤 民武1、山本 裕子2 (1.産総研健医工、2.北陸先端大)

キーワード:

プラズモン共鳴,ナノワイヤー,表面増強ハイパーラマン散乱

金や銀のナノ粒子(NP)の2量体間隙数nmにはプラズモン共鳴増強電場領域(ホットスポット HS)が存在している。近接し平行に並んだ複数のナノワイヤー(NW)の間隙の場合は、このHS が104倍程度に一次元(1D)方向に延長する。この1D HSは表面増強ラマン散乱(SERS)等に応用できる。今回、色素分子を担持した1D HS端を近赤外連続(NIR cw)光で励起した時、通常は高強度のパルスレーザー励起を必要とするハイパーラマン散乱光が発生する現象(表面増強ハイパーラマン散乱: SEHRS)と更にSEHRS 光が1D HSを伝搬する現象を見出したので報告する。