講演情報

[23a-12N-7]リール式高速磁気顕微鏡観察と機械学習の融合によるREBCOコート線材の電流阻害因子の解析:線材作製プロセスの違いによる比較検討

〇呉 澤宇1、今村 和孝1、東川 甲平1、木須 隆暢1 (1.九大院シス情)

キーワード:

物体検出,希土類系高温超伝導線材,磁気顕微鏡

希土類系(REBCO)高温超伝導材の応用における臨界電流の空間均一性は実用性能を制限する重要な因子の一つである。我々は、リール式磁気顕微鏡観察によって得られたテープ面内の磁化電流分布の解析に、深層学習による物体検出を適用することで、線材内に内包される局所的な臨界電流密度Jcの低下部位の空間位置、サイズ分布ならびに局所的なIcのバラツキについて、成膜プロセス自体に起因すると考えられるintrinsicな統計分布と基板上の欠陥など他の因子に由来すると考えられるextrinsicな分布とを分離して、定量的に評価できることを報告した。本研究では、本解析手法を用いて、線材作製プロセスの異なる2種類の線材におけるIcの空間分布を解析し、Icの空間均一性や電流阻害因子のサイズ分布などについて比較検討を行った