講演情報

[23a-1BC-10]ナノ多孔質超薄膜と高分子電解質交互積層膜からなる薄膜イオンダイオードの作製

〇石崎 裕也1,2、熊倉 成水2、山本 俊介2、永野 修作1、三ツ石 方也2 (1.立教大理、2.東北大院工)

キーワード:

イオン電流整流,超薄膜,有限要素法

本研究では、ナノ多孔質薄膜と高分子電解質交互積層(LbL)膜を組み合わせることで、イオンダイオードの構築を試みた。その結果、低イオン強度および非対称なpH条件下において、整流特性を示すことが明らかとなった。さらに、有限要素法を用いた理論計算により、ナノ多孔質薄膜とLbL膜界面におけるイオン濃縮および枯渇が整流特性に起因することが分かった。以上のことから、超薄膜スケール(<100 nm)においても整流特性を示す薄膜イオンダイオードの構築に成功した。