講演情報
[23p-71B-6]分極反転デバイスの量子インターネットへの応用
〇生田 力三1,2 (1.阪大基礎工、2.阪大QIQB)
キーワード:
量子インターネット,量子周波数変換,周期分極反転ニオブ酸リチウム
量子コンピュータなど量子情報技術に関する研究開発が活発化しているが、現在のインターネットのようにこうした量子技術をネットワーク化しようといういわゆる量子インターネットに関する研究が世界的に始まっている。光ファイバを用いた長距離量子通信のためには通信波長光子を用いる必要がある。一方、量子系と相互作用する光の波長は扱う物理系によって様々である。そのため、量子インターネットのためには様々な波長光子と通信波長光子を相互に変換可能な量子周波数変換(QFC)が重要となる。我々はPPLNを用いた可視から通信波長へのQFCを世界で初めて実証した。その後これを改良し、冷却原子集団と通信波長光子間の量子もつれ生成に成功した。本講演では、上記QFCやそれを応用した様々な機能的量子デバイスを紹介する。また、我々の最近の取り組みとして、PPLNを用いた周波数多重光子対の生成やその配送に関する研究も紹介する。