講演情報

[24a-12B-9]CYTOP/BaTiO3ナノ粒子複合膜を用いた薄膜系直流水滴発電デバイス

〇(D)王 海涛1、黒川 康良1、王 嘉2、宇佐美 徳隆1,2,3 (1.名大院工、2.名大未来研、3.名大未来社会創造機構)

キーワード:

環境発電,水滴発電,強誘電体

本研究では、CYTOP/BaTiO3ナノ粒子複合膜を用いた薄膜系直流水滴発電デバイスの開発について報告する。従来の水力 発電の限界を克服し、雨滴などの小さな水の供給を有効利用する目的で、表面電極構造の工夫と強誘電体ナノ粒子の使用 により、瞬時電荷移動を促進する新しいタイプの水滴発電デバイスが開発された。本デバイスでは、異なる濃度の BaTiO3ナノ粒子を混入したCYTOP®溶液をガラス基板上のITO薄膜に塗布し、複合膜を形成する。この方法により、出力 電圧が160 Vから900 Vまで向上し、移動電荷量も100 nCを超えることが可能となった。これにより、従来よりも高いエ ネルギー収集効率が実現されている。本研究は、環境発電分野において重要な進歩を示している。