講演情報
[24a-71A-5]トポロジカル絶縁体を用いたTHz-SPRによる生体関連分子の特異結合検出に関する研究
〇杉本 雛乃1、高橋 茉由子1、田畑 仁1 (1.東大工)
キーワード:
ディラック電子系,テラヘルツ,表面プラズモン共鳴
本研究は近年観測が報告されているトポロジカル絶縁体によるテラヘルツ帯域SPR法を用いて、生体関連分子の分子間特異結合の非標識検出を目的とする。従来の可視光域SPR法は分子種や結合種の特定といった定性的な分析は難しかったが、トポロジカル絶縁体によるテラヘルツ帯域SPR法では分子間振動共鳴と表面プラズモン共鳴の二つの共鳴の相乗効果により高感度・非標識センシングの実現が期待出来る。我々はこれまでアビジン-ビオチンの非標識検出に成功したが、本発表ではアビジン-ビオチン結合の更なる解析を行い、現象のメカニズムを解明し、デバイスの最適設計を探った。また、検出の限界を検証するため、結合定数の異なる生体関連分子としてアビジン-ビオチンに加え、抗体-抗原、糖-レクチンに拡張し比較検証を行ったので報告する。