講演情報

[24p-11E-9]重畳型一次元モアレフォトニック結晶に基づく ナノビーム光共振器の検討

〇(B)伊藤 貴裕1、石井 佑樹1、Stepan Trushin1、陸 広泰2、岩本 敏2、太田 泰友1 (1.慶應理工、2.東大先端研)

キーワード:

モアレ超格子構造,ナノビーム共振器

近年モアレ超格子構造を有するフォトニック結晶(PhC)が注目されている。二次元 PhC スラブのツイスト積層構造ではフラットバンドの形成とそれに伴う光局在が報告されている。 また、単層スラブに二つの三角格子 PhC を回転させつつ重畳した構造においては、回転角の減少 に伴って光局在の Q 値が指数関数的に上昇することが報告されている。その際、興味深いこと にモード体積 V はほぼ一定のままであった。一方、重畳型一次元モアレ PhC における光局在につ いては詳しく調べられてこなかった。同構造の論究により重畳型モアレ PhC における光局在につ いて知見が深まると期待される。本研究では、重畳型一次元モアレ PhC を有するナノビーム構造 が高 Q 値と小さな V を両立する微小光共振器として動作することを見出したので報告する。