講演情報

[24p-12C-4]周波数シフト評価にむけた2台目171Yb+イオントラップの開発

〇榎本 隆大1、森本 貴之2、吉田 圭祐1、今井 康孝3、杉山 和彦2 (1.京大工、2.京大院工、3.岡山大基礎研)

キーワード:

イオントラップ,光時計,イッテルビウムイオン

171Yb+は磁場に対して鈍感な磁気量子数mF=0間の遷移をもつため,光周波数標準や量子計算機を目指した研究に使用される。遷移周波数の不確かさを評価するために第2の171Yb+イオントラップシステムの開発を開始した。第2トラップでは冷却光を2方向から導入し,3次元でのレーザー冷却とマイクロ運動の最小化を可能にした。単一171Yb+を冷却し,時計遷移分光に用いる2D3/2(F=2)に準位を冷却サイクルから切り離すことに成功した。