講演情報

[24p-1BL-4]高速電子線によるナノアンテナの円偏光制御

〇三宮 工1 (1.東工大物質理工)

キーワード:

カソードルミネセンス,円偏光,キラル

通常、円偏光は幾何学的キラリティを持つ構造によって制御されるが、観測系全体の対称性を崩すことでアキラルな構造でもキラルな応答を得ることができる。たとえば、球体ナノアンテナを用い、高速電子線を利用することで、電気双極子の回転制御により円偏光生成を制御することができる。また、円形の孔構造を持つ金属膜に電子線を照射することでも、遷移放射と表面プラズモンポラリトンを介した散乱により円偏光放射の制御が可能となる。これらは電子線照射位置により右回り・左回り円偏光を選択可能で、超高速スイッチングが可能である。