講演情報

[24p-61C-5]高効率Far UV LEDの開発および有人環境での殺菌に向けた検討

〇佐藤 恒輔1 (1.旭化成)

キーワード:

紫外線,LED,殺菌

波長 210 nm~240 nmの遠紫外線(far UV)域の光は、従来の波長 260 nm~280 nmの紫外線殺菌光と同様にウイルス等を不活性化する機能を持ち、かつ人や動物の体表面への侵襲性が低いという特徴を活かし、有人環境で使用出来る殺菌光として注目されている。このfar UV光を発するLEDの研究と開発が急速に進められているが、発光効率が低い、駆動電圧が高い、通電時の寿命が短いという3つの大きな問題がある。これは、材料として用いるAlN/(AlN+GaN)の混晶比率の高いAlGaNに、導電特性と発光特性を同時に持たせることが極めて難しいことに起因する。本講演ではfar UV LEDの開発動向と、また、far UV光を用いたウイルスの殺菌効果、および動物体表面へfar UV光を照射した際の影響に関しての検証状況に関しても紹介する。