講演情報
[25a-11F-6]異なる軌道角運動量を持つ光渦の干渉による定在多重極近接場光の形成
矢野 尚樹1、〇梅原 知也1、福岡 直人1、伊藤 治彦1 (1.東工大工学院)
キーワード:
近接場光,ナノスリット,定在波
トポロジカルチャージlを有する光渦は方位角φに関して位相exp(ilφ)を持ち,その等位相面はらせん状に回転する.金属コーティングを施したスリット構造に光渦を照射して表面プラズモンポラリトン(SPP)を誘起し,らせん位相の変化とスリット幅を波長に応じて適合させると,近接場光の擬似的な四重極子場や八重極子場が発生する.これまでに,トポロジカルチャージが同じ2本の光渦ビームを対向させて照射すると,定在する多重極場をつくれることを明らかにしている.今回,トポロジカルチャージの異なる2本の光渦ビームを対向させて照射した場合の強度干渉と位相分布についてFDTDシミュレーションを行った.