講演情報

[25a-P01-28]スピン波伝搬におけるマグノニック結晶の壁高さ依存性

〇(M1)城門 太一1、笠原 健司2、眞砂 卓史1 (1.福岡大理、2.近大産業理工)

キーワード:

スピン波,マグノニック結晶

マグノニック結晶の形状依存性の観点から,周期的な壁の高さ変調によるスピン波の伝搬特性を調べた。Si 基板上にまず Py 導波路 (下層) を形成し, その上に高さの異なる Py の周期的な壁を作製した。周期構造は,溝と壁の長さがそれぞれ1.0 μmであり,壁の高さは h = 20, 40, 60 nm となる3つの試料を作製した。それぞれ 6 ~ 7 GHz 付近でマグノニックバンドギャップによるスピン波強度の減衰が表れているが, 壁の高さが大きくなるにつれてdip周波数幅が広くなっていることが確認できた。 マグノニックバンドギャップのギャップ幅は,周期的な壁の高さ変調によっても、制御が可能であることがわかった。