講演情報

[17a-S4_201-13]臭素によるニッケロセン分子のスピン状態の制御

Li Donglin1、Cao Nan2、Foster Adam2、〇川井 茂樹 (1.物質・材料研究機構、2.Aalto大)

キーワード:

走査型プローブ顕微鏡、表面化学、スピン

本発表では、ニッケロセン(NiCp2)分子とコバルトセン(CoCp2)分子のスピン状態がBr原子で操作できることを示す。極低温走査型トンネル顕微鏡と密度汎関数理論計算を用いて、Brの高い電気陰性度でNiCp2分子とCoCp2分子の磁性が変化することを見出した。NiCp2分子では、5個以上のBr原子からなるサイトに吸着することで元々のS=1の状態がS=1/2へ変化し、さらに、Br探針を近づけることで、スピン状態がS=0へ変化することも分かった。一方、CoCp2分子では、Br原子の間で発生する強い相互作用により、そのスピンモーメントが完全に消滅することが分かった。