講演情報

[18a-PB1-1]光–熱二重制御によるアントラセン系結晶の反応中間状態の直接可視化

〇樋野 優人1、松尾 匠1、林 正太郎1 (1.高知工大)

キーワード:

固相光反応、有機結晶、単結晶X線回折

光反応過程における結合状態と非結合状態の遷移を“結晶構造として直接捉える”ことを目的に、光反応活性なアントラセン系分子結晶を設計・合成した。温度制御下において白色LED照射を行うことで、固相光反応を速度論的に分離・制御し、顕微ラマン分光法により振動モード変化を通じて反応進行を定量的に評価した。さらに、反応中間状態について単結晶X線構造解析に成功し、始状態と終状態が共存する、反応途中を凍結した非平衡混晶構造を初めて明らかにした。本発表では、光–熱二重制御による反応速度論と中間状態形成機構の相関を明らかにし、固相反応における結合状態制御の新たな設計指針を提示する。