講演情報

[11001-06-05]2次元Hermite族要素による非線形システムの数値シミュレーション(シンポジウム講演概要)

*山本 亨輔1、李 祺1、孫 睿玲1、酒井 智礼1、秦 涼太2 (1. 筑波大学、2. 東京理科大学)

キーワード:

エルミート族要素、非線形システム、有限要素法

Hermite族要素によって離散化された物理計算モデルは,節点における関数値だけでなく,その導関数も数値解に含むため,一般に計算コストは高い.しかし,ロッキング現象を生じず,計算精度も優れるため,要素分割数を抑制することによる計算効率の改善が可能である.実際,Hermite族要素モデルの優れた計算性能は良く知られている.本稿では,さらに,非線形問題に対しても同様の高い計算精度・効率が発揮できるかを検討する.具体的には,材料構成則が第2Piola-Kirchhoff応力とGreen-Lagrange歪で記述される固体の大変形問題を計算例として,本手法の有効性を精度と計算所用時間の観点から論じ,技術的課題についてまとめる.