講演情報

[11012-18-05]高精度SPH法を援用した多孔質体を透過する浸透流シミュレーション(シンポジウム講演概要)

*高橋 和真1、井上 恵天1、辻 勲平1、浅井 光輝2 (1. 東北大学、2. 九州大学)

キーワード:

粒子法、SPH、SPH(2)、浸透流、抗力モデル

粘り強い河川堤防の実現に向けた工法として期待される破砕貝殻を活用した侵食抑制工は,常時には覆土層との保水性の違いを活かしたキャピラリーバリアを構成することで雨水浸透抑制効果を発揮し,越流発生時には堤体の侵食・吸出しの抑制効果を発現している.数値解析によってこの侵食抑制工の力学的な特性や適用限界の把握が求められているものの,激しい自由表面変形を含む越流水の挙動と,異方透水性を有する破砕貝殻層内部の浸透流を同時に解く必要がある.本研究ではこれらの表現性能に長けた粒子法SPHを用いた高精度浸透流解析手法に異方透水性まで考慮可能な抗力モデルを導入した.そして,多孔質体を有するU字管路の透水問題を対象として等方浸透流解析における精度検証と,異方浸透流解析の数値実験を実施した.