講演情報

[12001-06-06]セルフライニングに資する三角柱粗度を敷設した曲線水路の土砂捕捉特性に関する実験的研究(シンポジウム講演概要)

*小柴 孝太1、畑 健斗2、山上 路生1、角 哲也1 (1. 京都大学防災研究所、2. 京都大学大学院工学研究科)

キーワード:

セルフライニング、三角桟、土砂堆積

ダム排水路など土砂流下を伴う河川構造物において, 流砂による構造物底面の摩耗は水理摩耗と呼ばれ維持管理上無視できない課題である.数多く提案されている摩耗対策のなかで, 特に水路における水理摩耗に対する新しい手法として, 水路に桟粗度を一定間隔で設置し, 粗度間に流下土砂を捕捉・被覆させることで底面を保護するセルフライニング手法が提案されている.桟粗度に関する研究は多くあるものの, 直線水路を対象とした基礎実験を除いて水理摩耗対策を目的とした研究は少ない.本研究では, 多くの水理構造物内の水路が曲線部をもつことをふまえて, 曲線水路におけるセルフライニング実験を行う.実験では, 曲線部をもつ水路に三角柱粗度を敷設し, PIV解析を用いて流れ場を解析するとともに, 土砂を模したガラスビーズを流下させることで, 複数の水理条件・粗度間隔に対してセルフライニングの成功率を検証した.