講演情報

[12011-17-06]Surface reflection法による桟粗度上の水面流速場の可視化計測(シンポジウム講演概要)

*松本 知将1、山上 路生1、金子 峻1、呉 許剣1、角 哲也1 (1. 京都大学)

キーワード:

Surface reflection法、桟粗度、表面流速、界面発散、水深変化、PIV

水面流速場の乱流特性の解明は,実河川におけるライブカメラを用いた水面流況のモニタリング運用の高度化や,水域環境を特徴付ける空気=水界面におけるガス・熱輸送現象のモデル化を行う上で重要である.一方で,ダムや堰等の水理構造物近傍の流れ場のように,水深変化が著しい条件下での自由水面上の乱流特性には,計測上の制約から未解明点が多く残されている.本研究では水深変化が顕著な流れ場である単一の桟粗度を有する開水路流れを対象に,水面流速場の可視化計測を試みた.新たに開発されたSurface reflection法と呼ばれる手法を従来のPIVに応用することで,水面形状と水面内における流速分布の同時計測を行った.本計測手法により,顕著な水深変化・水面変動を伴う条件下での表面流速分布および界面発散・渦度等の乱流統計量の詳細な計測に成功した.