講演情報

[12011-17-07]流水型ダムの流木補足率に関する実験的検討(シンポジウム講演概要)

*平川 隆一1、大本 照憲2 (1. 前橋工科大学、2. 熊本大学)

キーワード:

流水型ダム、流木、粒子画像流速測定法

近年,地球温暖化に伴う災害外力の増加による大規模豪雨災害が危惧されており,その対策として環境に優しい流水型ダムが注目視されてきている.そのため本研究では,流水型ダムの常用洪水吐の閉塞問題に関して,流木が捕捉される仕組みと貯水池内の流況特性の関連性を調べた.その結果,流量が少ない場合は長い流木によって閉塞される可能性があるが,流量が多い場合だと水面に浮かび捕捉された.また,PIV計測では流量が多い場合における洪水吐付近で下降流が確認でき,この下降流が流木の沈下を促し,洪水吐に吸い込まれ,捕捉あるいは流下することがわかった.