講演情報
[13001-06-01]ひび割れの幾何学特性が損傷コンクリートの圧縮破壊へ及ぼす影響の解析的検討(シンポジウム講演概要)
*向井 萌華1、柴野 一真1、鈴木 哲也2 (1. 新潟大学大学院自然科学研究科、2. 新潟大学)
キーワード:
コンクリート、ひび割れ角度、SiGMA解析、圧縮応力場
コンクリートの力学特性は,ひび割れの発達により応力ひずみ曲線の変質を伴う材料特性の低下を引き起こす.本研究では,ひび割れの発達したコンクリート水利施設より採取したコンクリートコアを供試し,ひび割れの幾何学特徴量が圧縮応力下のAcoustic Emissionの発生挙動へ及ぼす影響を明らかにする.検討の結果,垂直方向および斜め方向のひび割れ付近では低周波数のAEが多発し,水平方向のひび割れ付近では高周波数のAEが確認された.これはひび割れの角度により,既存のひび割れの拡張と新たなひび割れの発生状況が異なることが影響していると考えられる.ひび割れの発達したコンクリートでは圧縮応力場のAE発生挙動がひび割れの幾何学特徴量と関係し検出波の周波数が変質することが示唆された.