講演情報
[13001-06-04]大回転・接触挙動を考慮した拡張RBSMを用いたコンクリート構造物の動的破壊シミュレーションの開発と検証(シンポジウム講演概要)
*木村 管杜1、山本 佳士1 (1. 法政大学)
キーワード:
コンクリート、RBSM、破壊シミュレーション、幾何学的非線形性、接触問題、検証
原子力発電所等の重要な土木・建築構造物では,設計時の想定を超える極端な自然災害に対しても,高度な復旧性や,構造システムの冗長性・頑健性などが求められる.そこで著者らは,現状の数値解析技術では再現が難しいとされる,コンクリート材料の軟化・局所化挙動や,部材レベルでのポストピーク挙動を再現可能な剛体バネモデル(RBSM)の開発を行ってきた.これまでの研究で,コンクリート部材の,ひび割れ,軟化局所化挙動に加え,大変位・大回転・接触挙動を動的に再現できることが分かった.一方で,シミュレーション結果の検証は十分ではなかった.そこで本研究では,新たにいくつかの解析例を示すとともに,それらのエネルギーの釣合い等を確認することにより検証を行った.検証解析の結果,提案手法は,大回転・接触を含むコンクリートの動的破壊挙動を妥当に再現できることが分かった.