講演情報
[21001-07-01]AMR法を用いた大規模並列有限要素解析に基づく交通騒音評価システムの構築(シンポジウム講演概要)
*宮内 暖季1、樫山 和男2、吉川 仁3 (1. 中央大学大学院、2. 中央大学、3. 京都大学)
キーワード:
有限要素法、交通騒音問題、AMR法、時変畳み込み演算、拡張現実感
著者らは既往研究において,道路交通騒音を対象として波動音響理論に基づき,任意形状への適合性に優れる有限要素法を用いた音場解析手法の構築を行ってきた.しかし,計算領域全体に対して均一なメッシュを用いていたため,解析領域が広い場合には必要メモリ量が膨大となり,解析が困難となっていた.また,移動音源問題において,VR空間内で計算結果通りの音場が再現されていることは確認していたが,実測値との比較がなされておらず,妥当性の検証が不十分であった.そこで本研究では,有限要素法に基づく音場解析に対して,メッシュを必要に応じて部分的に粗密付けを行うことが可能であるAMR 法を適用し,精度比較を行った.また,時変畳み込み演算による移動音源の考慮を行い,実測値との比較を行うことで,妥当性の検証を行った.さらに,HMDによりAR 技術を用いた可視化・可聴化システムの構築を行うことで,システムの高品質化を図った.