講演情報

[21001-07-04]井桁状まくらぎ敷設バラスト軌道曲線部における軌道振動・道床変形連成解析法(シンポジウム講演概要)

*紅露 一寛1、佐藤 匠馬1 (1. 新潟大学)

キーワード:

バラスト道床、曲線軌道レール継目部、井桁状まくらぎ、バラスト道床繰り返し変形解析

井桁状まくらぎを敷設した曲線軌道レール継目部を対象とした,軌道振動・バラスト道床繰り返し変形連成解析法を開発した.レール及びまくらぎの振動現象は,3次元骨組構造としてモデル化し,まくらぎは Winkler支持されるものとした.衝撃輪重および横圧は,それらの静的成分に正弦波状の動的成分を付加することで表現した.バラストの繰り返し変形挙動は,cyclic densificationモデルを用いた弾塑性FEMにより評価した.典型的な曲線軌道での数値解析例では,レールの曲げねじり効果により軌道パッド最大作用力が数パーセント減少すること,まくらぎ下部のバラスト層内部では体積圧縮が支配的あること,およびバラスト層の残留変位は井桁状まくらぎを敷設することで抑制される結果を得た.