講演情報
[22001-07-01]礫砂混合地盤における洪水継続時間が河川橋脚の局所洗掘と不安定化過程に及ぼす影響(シンポジウム講演概要)
*小池 潤平1、渡邉 健治1、森本 時生1 (1. 東京大学)
キーワード:
局所洗掘、礫砂混合河床、河川橋脚、水理模型実験
河川を模擬した水路を用いて河床材料の礫砂比と流量を変えた水理模型実験を行い、水理学と地盤工学の観点から、礫砂混合地盤において洪水継続時間が局所洗掘による橋脚の不安定化過程に与える影響を調べた。水理学的考察では、既存の手法を改良した掃流砂量計算を行い、局所洗掘の時間進行性を説明した。地盤工学的考察では、礫砂比により支持地盤の強度特性が異なることを示した。結果として、特に中規模な出水においては、橋脚の被災可能性は、河床材料の掃流力に対する抵抗性のみならず、支持地盤の強度・変形特性にも依存することが確認された。既存の橋脚の被災リスク評価において、河床材料の粒度分布に加え、支持地盤の強度も調べる必要性が示唆された。