講演情報
[22001-07-04]曲率半径の小さい湾曲水路流の下流側直線部における流速・水深横断分布の遷移特性(シンポジウム講演概要)
*細田 尚、音田 慎一郎1、白井 秀和2、岩見 収二3 (1. 京都大学、2. 北見工業大学、3. 建設技術研究所)
キーワード:
開水路流れ、湾曲水路の流れ、浅水流方程式
本研究は,曲率半径が小さい湾曲水路流れの下流側直線部における流れの急速な遷移特性について考察したものである.これまでに著者等はRozovskiiの曲率半径が小さい湾曲水路実験の流速,水深横断分布形について再検討を行い,湾曲部内において平衡横断分布式が実験結果とほぼ適合することを指摘し,湾曲部と直線部の接合点付近で湾曲部内の内岸側が外岸側より速い流速分布形が急に逆転する要因として,比エネルギーが内岸から外岸方向に増加する湾曲部内の平衡横断分布特性と直線部に入ると水深が横断方向に急に一様化することを指摘した.本研究では,下流側直線部における水深と流速横断分布の遷移特性について平面二次元浅水流モデルの線形化方程式の近似解を導出し検討することで,水深は急に一様化するが流速横断分布形は左右岸の大きさが一旦逆転した後,緩慢に一様化するメカニズムについて考察する