講演情報

[22001-07-05]非定常性が強い場における流速分布と流砂の計測(シンポジウム講演概要)

*溝口 敦子1、鈴木 心平1、増田 光我1 (1. 名城大学)

キーワード:

非定常流量、流砂、PIV

豪雨での河道内の現象理解のために,著者らは非定常性が強い場で砂州の動きと橋脚洗堀現象について調べるなかで,出水時の増水期と減水期ではそれぞれ移動床現象に違いが現れることが分かってきた.そこで,この原因を追究するための第一歩として,非定常の強い場で増水・減水時の流速分布の違いや砂の動きに着目した計測を行った.ここでは,機器の制約の関係で,基底流量を流した場に追加流量を流すまたは通水を停止することで非定常性が強い場を実験水路に創出した.PIVを用いて非定常性が強い流れ場を計測し,流速分布と流砂速度の時間変化を調べた.その結果,増水期,減水期には流速分布に違いが現れ,特に増水期では上層の流速が先に速くなるなどの特徴を示す一方で.減水期は流速上層だけでなく低層も流速が水深全体で小さくなり,そのなかで減水期には流砂速度がゆっくりとかつ着実に減少する結果となった.