講演情報
[22018-24-05]平均成分加速法における限界加速倍率の考察(シンポジウム講演概要)
*北山 耀星1、松尾 大地1、内田 龍彦1 (1. 広島大学)
キーワード:
洪水流解析の高速化、平均成分加速法の限界
複雑な水理現象を小さな計算格子で解析するためには解析時間が長くなるため,解析の高速化が必要である.高速化手法の一つである平均成分加速(ACA)法では緩やかな変化の流れに着目していた.本研究では,従来よりも流量の変化勾配の急な条件で高速化した解析結果からACA法の加速倍率の限界について考察した.加速倍率が大きくなるに従い,通常の解析では現れない段波が発生してしまうことを発見した.また,洪水の伝播による変化を考慮した洪水波の水面勾配を用いることにより,この限界加速倍率を評価できる可能性が示唆された.