講演情報
[23014-20-03]極性流体理論および個別要素法解析に基づいた粒状体流れの定常状態の数値解析(シンポジウム講演概要)
*横田 直孝1、岩井 裕正1、内藤 直人2 (1. 京都大学、2. 豊橋技術科学大学)
キーワード:
極性流体理論、粒状体、DEM
崩壊土砂の流動をはじめとする粒状体流れは,粒子半径が大きく粒子同士の相互作用の影響が無視できないため,その流動状態を通常の流体力学で記述することは難しい.そこで,本研究では,極性流体理論を用いた粒状体流れの定式化に注目し,粒状体流れの微視的挙動についてはDEM(DiscreteElementMethod)を用いた解析により粒子個々の運動の情報を得て,これを極性流体理論を用いた粒状体流れの方程式に反映させることで,粒状体の微視的挙動と巨視的挙動と結び付けることを試みた.その結果,DEM解析結果より粒子のエネルギー散逸に関する微視的情報を得ることができたが,3次元DEM解析と1次元斜面上流れの方程式では,一致した粒子速度分布や回転速度分布を得られなかった.そこで,粒子の微視的な運動エネルギーと回転運動エネルギーの比を調整することで極性流体理論を用いて粒状体流れの速度分布を再現することができた.