講演情報
[23014-20-05]SPH 法による非 Newton 流体解析における粘性項モデリングの再考(シンポジウム講演概要)
*瀬川 泰生1、白神 嘉也1、結城 洋一2、加納 俊2、浅井 光輝1 (1. 九州大学、2. 株式会社 横河ブリッジホールディングス)
キーワード:
SPH法、非 Newton 流体、粘性項
近年のコンクリート構造物では,強度や耐震性向上を目的に鉄筋の高密度化や型枠の複雑化が進み,打設時の充填不良が懸念されている.そのため,適切な打込みや締固めを行うための事前流動解析が求められている. 数値解析技術や計算機性能の向上により,フレッシュコンクリートの流動解析に関する研究は進展しているものの,材料モデルや物性値の特定が困難であり,特にバイブレータを用いた流動解析は十分に検討されていない.そこで本研究では,SPH法による流体解析において一般的に用いられるNewton流体のNavier-Stokes方程式における粘性項のモデル化を再考し,新たな定式化を非Newton流体であるフレッシュコンクリートの流動解析へ適用した.そして,バイブレータによる充填過程の再現解析を通して,本定式化の有用性を確認した.今後は,壁面境界の取り扱いや材料構成モデルの再検討を行い,手法の高度化を図る.