アゲールシンポジウム
12月10日(水)15:50~17:50
第1-4会場(多目的ホール)
近年、毎年のように全国各地で豪雨災害が発生しており、地球温暖化の影響がすでに顕在化していると指摘されています。治水計画については、過去の実績に基づく計画から気候変動による降雨量の増加などを考慮した計画への見直しが行われ、治水分野における気候変動適応策が進められています。
一方で、気象・水文現象の変化は、土砂生産・流出特性の変化や流域生態系への影響など、我々の安全・安心な暮らしや流域環境の様々な側面に影響を及ぼすことが予測されます。さらに、人口減少を背景とした社会構造の変化が進む中で、頻発する豪雨災害を流域社会全体で受け止めていくためには、都市計画を含めた流域での我々の暮らし方そのものを将来社会に適応した形へと見直していく必要があります。
今年度のアゲールシンポでは、こうした視点に立ち「土砂」、「環境」、「都市計画との連携」の3つの分野に着目します。これらは、気候変動への適応を推進するうえで、水工学分野がとりわけ連携や協働を強化すべき領域です。それぞれの分野での課題や展望について話題提供をいただき、今後の研究と実践の方向性について、皆様とともに議論を深めたいと思います。
司会:グローカル気候変動適応研究推進小委員会 委員長
小林 健一郎 (埼玉大学)
テーマ:
「変わる気候・適応する流域 ~分野を越えた気候変動適応に向けて~」
・趣旨説明(5分)
グローカル気候変動適応研究推進小委員会委員長 小林 健一郎(埼玉大学)
・話題提供(各30分(質疑込)×3名)
気候変動を踏まえた土砂問題に関する話題
内田 太郎 氏(筑波大学 生命環境系 教授)
自然を活かした気候変動適応に関する話題
西廣 淳 氏(国立環境研究所 気候変動適応センター 副センター長)
都市計画との連携に関する話題
市川 温 氏(京都大学大学院経営管理研究部 教授 )
・総合討議(25分)