講演情報
[OS-09-05]マルチトレーサーによる島嶼沿岸スケールでの海底湧水の空間分布推定
*齋藤 光代1、小野寺 真一1、Nguyen Nhat2,3 (1. 広島大学 大学院 先進理工系科学研究科、2. 岡山大学 大学院 環境生命科学研究科、3. ベトナム アンザン大学)
キーワード:
海底湧水、空間分布、天然トレーサー、ラドン、溶存態ケイ素
本研究では,瀬戸内海の島嶼沿岸域を対象に,ラドン(222Rn)と溶存態ケイ素(DSi)をマルチトレーサーに用い,SGDの空間分布を推定することを目的とした.
対象地域における地下水のDSi濃度は,海水と比べて高濃度を示すことが確認された.また,2021年8月における沿岸海水中の222Rn濃度は21~54 Bq/m3(平均34 Bq/m3),DSi濃度は0.5~0.9 mg/L(平均0.6 mg/L)の範囲でそれぞれ空間分布がみられ,どちらも全体的に島の南側において北側と比較して高い傾向がみられた.その結果, 222Rn濃度に基づく収支から推定されたSGDは7.6~24.3 cm/d(平均14.2 cm/d),DSi濃度に基づくSGDは7.3~26.5 cm/d(平均16.1cm/d)となり,濃度分布の傾向にしたがい,全体的に島の南側において北側と比較して高い値を示すとともに,双方による推定値がおおむね近い値を示した.島の南側において北側よりもSGDが大きい理由としては,より地形勾配が急で河川が発達しておらず,水収支におけるSGDの割合が高いことが考えられる.また,以上の結果から,花崗岩を基盤とする対象地域においてはDSiについても222Rnと同様に地下水のトレーサーとして有用であることが示された.
対象地域における地下水のDSi濃度は,海水と比べて高濃度を示すことが確認された.また,2021年8月における沿岸海水中の222Rn濃度は21~54 Bq/m3(平均34 Bq/m3),DSi濃度は0.5~0.9 mg/L(平均0.6 mg/L)の範囲でそれぞれ空間分布がみられ,どちらも全体的に島の南側において北側と比較して高い傾向がみられた.その結果, 222Rn濃度に基づく収支から推定されたSGDは7.6~24.3 cm/d(平均14.2 cm/d),DSi濃度に基づくSGDは7.3~26.5 cm/d(平均16.1cm/d)となり,濃度分布の傾向にしたがい,全体的に島の南側において北側と比較して高い値を示すとともに,双方による推定値がおおむね近い値を示した.島の南側において北側よりもSGDが大きい理由としては,より地形勾配が急で河川が発達しておらず,水収支におけるSGDの割合が高いことが考えられる.また,以上の結果から,花崗岩を基盤とする対象地域においてはDSiについても222Rnと同様に地下水のトレーサーとして有用であることが示された.
