講演情報
[PS-01-16]陸面過程モデルSiBUCを用いたイシククル湖表面温度の再現に関する基礎的検討
*新 凌太郎1、萬 和明2、田中 賢治2、Temur Khujanazarov2、峠 嘉哉3 (1. 京都大学大学院 工学研究科、2. 京都大学 防災研究所、3. 千葉大学 環境リモートセンシング研究センター)
キーワード:
イシククル湖、放射温度、SiBUC、下向き短波放射、衛星観測
本稿では、中央アジアに位置するイシククル湖を対象に、熱収支特性の把握を目的として、陸面過程モデルSiBUCを用いた水面温度の再現性評価を行った。イシククル湖の水深の深さを表現するため、モデル内の水体特性の設定値となる有効深さを変更した。また、先行研究で表面温度の過小評価が確認されたため、アルベドに関するパラメータを変更した。表面温度の推定結果は衛星観測データと比較分析した。その結果、有効深さは水面温度の季節変動の振幅に大きな影響を与える一方、アルベドの影響は限定的であることが明らかとなった。しかし、いずれの設定においても観測値との間に約1か月の位相差が生じ、十分な再現には至らなかった。さらに、SiBUC計算において入力として与える下向き短波放射について、衛星観測値との比較を行った結果、冬季を除き高い精度を有することが確認され、位相差の主因ではない可能性が示唆された。今後は気温など他の入力要素の影響を検討し、モデル精度の向上を図る必要がある。
