講演情報
[PS-01-34]GSMaP_NOW データに基づく 120 分先の雨域移動予測における減衰考慮の影響評価
*小林 涼太1、手計 太一2 (1. 中央大学大学院理工学研究科、2. 中央大学理工学術院)
キーワード:
GSMaP、移動予測、PIV法、パターンマッチング、雨域予測
本研究では,GSMaP_NOWデータを用いた120分先までの雨域移動予測において,雨域の減衰を考慮することが予測精度に与える影響を評価した.対象期間は2025年12月,対象領域は関東地方および日本海側を含む北緯33.8~38.8度,東経136.5~141.5度とした.直近2時刻のGSMaP_NOWから降雨強度0.1 mm/h以上の連結領域を雨域として抽出し,PIV法により対象領域全体の移動ベクトルを推定した.さらに,その移動方向を基準として雨域ごとにパターンマッチングを行い,30分間隔で120分後までの雨域を予測した.減衰を考慮する場合は,2時刻における雨域内平均降水量の変化から強度比を算出し,予測雨域の降水強度に反映した.精度評価にはPODおよびFARを用い,GSMaP_NOWおよびGSMaP_MVKを基準値として,減衰を考慮しない予測,減衰を考慮した予測,GSMaP_RNCを比較した.その結果,本手法は120分後まで雨域の移動傾向を概ね再現し,GSMaP_MVKを基準値とした評価ではGSMaP_RNCより高いPOD,低いFARを示す傾向がみられた.一方,減衰補正により予測雨域は縮小し,空振りは減少したものの,見逃しが増加したため,総合的な精度向上は限定的であった.
